環境の世紀・未来への布石V




テーマ講義「環境の世紀 未来への布石V」とは

 「環境の世紀 未来への布石」は、平成6年の冬学期に環境三四郎の依頼のもと、教官と協力する形で東京大学教養学部前期課程に生まれた。当時、環境問題について専門分野を横断して取り組んだ講義がなく、その後も農学、工学などの分野ごとにアプローチしている講義の数は次第に増えているものの、分野横断的に総合的に取り上げているものはこの講義だけであるという希少価値と、引き受けてくださった先生方の熱意によって現在まで継続が可能となっている。そうした経緯で、今回5回目を迎えたのである。

 「テーマ講義」という制度は、教養学部前期課程において比較的近年に開設された講義枠で、1つの学際的なテーマについて複数の教官がリレー方式で行う講義制度を表す。その中でこの「環境の世紀 未来への布石」は学生が主体的に教官と共同で企画するユニークな講義として、異彩を放っているといえる。

講義メニュー

第 1回 プレゼンテーション
第 2回 イントロダクション〜ここまできた地球環境の危機 石 弘之(東京大学大学院総合文化研究科)
第 3回 日本の対自然関係史〜中国との比較を中心に 義江 彰夫(東京大学大学院総合文化研究科)
第 4回 普遍的な環境倫理は立てられるのか 鬼頭 秀一(東京農工大学農学部地域生態システム学科)
第 5回 地球温暖化問題に答える 小宮山 宏(東京大学大学院工学系研究科)
第 6回 生物の多様性とその保全 樋口 広芳(東京大学大学院農学生命科学研究科)
第 7回 諸外国における都市環境の保全 西村 幸夫(東京大学大学院工学系研究科)
第 8回 地球環境レジームの有効性について 後藤 則行(東京大学大学院総合文化研究科)
第 9回 事例研究 駒場のごみとリサイクル〜紙について
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岸野 洋久(東京大学大学院総合文化研究科)
環境三四郎
第10回 環境行政の理想と現実 一方井 誠治(環境庁水質保全局水質管理課)
第11回 環境破壊のメカニズム 田中 優(市民フォーラム2001他)
第12回 ディスカッション―エコキャンパス駒場を創ろう