第八回 後藤 則行(ごとう のりゆき)教官


所属: 東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻

講義タイトル 国際環境レジームの有効性について

講義内容要旨

地球環境問題への対応において、国際的な協調および協力は 不可欠である。その実現のためには国際条約や法規制はもとより、より広く規範的 および理念的合意を基礎にした制度(あるいは、レジーム)の構築が必要であろう。

本講義では、国際環境レジームの有効性をテーマに、多様な視点から問題の整理と 将来の展望を試みる。ただし、この分野の研究は未だ始まったばかりであり、確固 たる成果が得られているわけではない。過去の事例でも、見かけは成功でも実質的な 失敗例、妥協的結実ながら一定の有効なレジームの形成例など、さまざまである。 したがって、講義も恐らく模索的なものになると予想される。むしろ、聴講生と双方 向の対話をしながら一緒に考える場とできれば幸いである。

参考文献

特になし

環境問題について

 もともとエネルギー経済学が専門ですが、最近のこの分野の 最大関心事は地球温暖化問題であり、それに伴い温暖化対策を中心とするエネルギー ・環境政策の経済評価(特に、モデル分析)を中心とする研究を行っている。学生へ のメッセージというより私のモットーとしていることであるが、環境問題を考えると き「温かい心と冷静な思考」をバランスさせること。