先に述べましたように、駒場キャンパスは事業者としての責任を持つことを念頭においてお聞き下さい。駒場キャンパスにおける廃棄物の大半は「学生」から排出されます。その後は、第3章で詳しく説明しましたように、可燃物・不燃物の学部側廃棄物ルートと生協側リサイクルルートの2つのルートに分かれて処理されます。
廃棄物は、「排出」と「収集」の繰り返しであると言えます。このような理解に立てば、「学生」が排出した廃棄物は、学部ルートでは清掃業者が収集し、収集運搬業者に排出します。収集運搬業者は、中間処理場へ排出します。生協ルートでも同様です。では、この処理過程において、先ほど挙げたようなそれぞれの主体はどのような立場と役割を担っているのでしょうか。
「学生」は「学部・生協に対する排出者」としての立場を持っています。そして、その役割としては、廃棄物の分別や排出減量が挙げられます。
「学部」や「生協」は、学生が排出者であるのに対して、学生に対する収集者であり、都区や民間の中間処理施設に対する排出者でもあるのです。その、廃棄物処理における役割は、廃棄物の保管とその収集および適切な施設への運搬であり、実際は、清掃業者と収集運搬業者に委託して行っています。
「中間処理施設」や「最終処分施設」、「再生資源を利用する製造業者」の役割については述べるまでもないでしょう。
「廃棄物処理における意志決定」から見た立場・役割
|