コーディネーターとして講義全体の流れがわかるように工夫していくつもりです。
持続的社会は基本的に複雑系です。自然と人間との関係を繰り返しのきかない共進化(co-evolution)の過程としてとらえることによって、持続的社会のイメージを明らかにすることができます。その実現のためには、異なる専門分野のあいだの相互関係を明らかにし、専門の枠を越えた広義の科学を新たに展開する必要があるでしょう。
going my way (注釈:流行は作られるものであり、時代とともに変化します。流行の最先端を駆け足で追いかけるのではなく、流行のずっと先をゆっくり歩いてゆきたいものです。)
環境問題は、人間の生き方の問題です。そして人間の生き方は社会のあり方を反映しています。したがって、環境問題は、自然科学、人文科学、社会科学のすべての知識を総動員して取り組まなければ理解することができないと言えるでしょう。その意味で、駒場で開講されている多くの科目は、環境問題への入門編として大いに活用することができるでしょう。
エントロピー、生命系、広義の経済学、地域主義、中間技術、静脈産業、エコマネー