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そうか…。オレもリサイクル市に提供すればよかったなぁ。でもさ、リサイクルショップと同じようなことをやってるんだったら、リサイクルショップを利用すればすむ話じゃない?わざわざ学生がやらなくてもさ。
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たしかにそういう面もあるね。でも、実際、三郎はリサイクルショップに引き取ってもらわなかったわけだし、たとえリサイクルショップが普及しても、学生がやる意義はあると思うんだ。
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ふーん。たとえばどんなこと?
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デポジット制の仕組み
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たとえば、2000年のリサイクル市ではデポジット制というものを導入したんだ。これはリサイクル市で提供した家具を2年間大事につかってくれたら、デポジット金を返すというものなんだ。
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ってことは、ものを大事に使うとトクをするってこと?
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利用者側から見たらそうだね。提供した側から見ると、提供した家具が大事に使われることは、そのものが長く使ってもらえる、つまりlong lifeを実践してもらえるってことになるよね。
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へー。なるほど。
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学生がリサイクル市やいろいろなことをやる意義っていうのは、デポジット制のような新しい活動に挑戦できるってことにあると思うんだ。リサイクルショップだったら、利益が見込めないと、なかなか始められないよね。新しいことを社会人がやろうとするときは、失敗は最大限避けたいと思うのは自然なことだからさ。
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そうだよね。生活がかかってるからね。
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でも学生なら、多少の失敗なら社会的にも許されるし、次の年にやめてしまっても深刻な影響はないわけだよ。だからそういう身軽さを生かしていろいろ新しいことを試してみるってことに学生がやる意義があるんじゃないかな。
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そうか。たとえ失敗しちゃってもそれはそれで「こうやったらうまくいきませんでした。」って教訓を得られたことになるしね。
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座談会ではほかの視点からもリサイクル市についていろいろ話されていたよ。紙のリサイクルとも関係あるし、三郎も読んでみたら。
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よし。今度はちゃんと読んでみるよ!
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