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最初の、reduce(リデュース)っていうのは「減らす」っていう意味なんだ。
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そうなんだ。でもそれが両面印刷とどう関係あるの?
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両面印刷っていうより、資源の大量消費と関係あるんだよ。
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大量消費?
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reduce(リデュース)はいろいろな資源の無駄な使用を減らすことで、その消費量や生産量、採取量も減らすことの意味なんだ。これは「大量採取→大量生産→大量消費→大量廃棄」社会の問題改善に向けてとても根源的で効果的な対策方法なんだ。
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うーん。消費、生産、採取を減らすって具体的にはどういうことなの?
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ちょっと難しくなっちゃったけど、紙の場合を考えてみると、本当は紙を使わなくてもいいのに紙を使っちゃうことってあるじゃん。手紙とかは今はメールでやることができたりするし、いまだって三郎が両面印刷しなかったら本当は1枚ですむはずの紙が2枚使われてしまうことになったでしょ。
そういう無駄な消費を減らしていくと紙を作る量を減らすことができるし、それは紙の原料の木を切らなくていいってことになるでしょ。
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なるほど。うんうん。じゃあreuse(リユース)っていうのは?
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reuse(リユース)は「再利用」って意味。つまり同じものを何回も使うことだね。
紙の場合だと何か書いたりするときに広告の裏を使ったりするでしょ。それは広告として一回使われた紙をもう一回使うことになるんだ。
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そうか。古本屋で本を買ったりするのもreuse(リユース)なんだね。
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そうそう。そして三郎が言ったとおりrecycle(リサイクル)はリサイクルのこと、long life(ロングライフ)は長生き、つまり紙を長く使おうってことなんだ。
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へー。ちょっと賢くなった気分。
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でも、俺、なんかリサイクルっていうのがわかんなくなってきちゃったよ。reuse(リユース)もリサイクルのことだと思ってたし。
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それは広い意味のリサイクルと狭い意味のリサイクルがごちゃまぜになってるんだね。
狭い意味のrecycle(リサイクル)には2種類あるんだよ。
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2種類って?
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1つ目はもう一回「原料」として利用する「マテリアル・リサイクル」であり、これが広くリサイクルとしてイメージされているものだね。牛乳パックからトイレットペーパーや再生紙を使ったりすることだね。あっ、このコピー用紙も再生紙だよ。
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あ、ほんとだ。で、もうひとつは?
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もう一つが、それを燃やすことでエネルギー(熱)を回収しようとする「サーマルリサイクル」なんだ。紙を燃やして発電機を回りたりすることがこれにあたるね。
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ふーん。いろいろなごみを減らす方法があることはわかったんだけど、いったいどれをやればいいの?紙を分別してマテリアルリサイクルしたり、サーマルリサイクルしてるだけじゃだめなの?
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もちろんそれもやる必要があるんだけど、優先順位があるんだ。
さっき大量消費の問題改善のために3R1Lがあるっていったけど、狭い意味のリサイクルをしているだけじゃ大量消費っていうのは解決しないんだよ。大量消費して大量リサイクルするのはエネルギーがすごくかかっちゃうしね。
だからリサイクルをする前に、そもそもそのものを使わないようにして、使うからには長く使うようにして、その上でreuseする。そうして最終的にはrecycleするというのが理想的だね。
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reduce→long life→reuse→recycleっていう順番なんだね。リサイクルすることだけが大量消費社会を変えるってわけではないんだ。リサイクルだけやっておけばいいと思い込んでたよ。
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環境三四郎の報告書「駒場のごみとリサイクル〜紙について〜」では、東大駒場キャンパスの紙の利用についての問題とその改善策について書いてあったよ。その中での視点として3Rというのがでてたんだよ。
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それも読んで勉強しよっと。最近違う問題どうしがつながってるのがわかってきた気がするよ。
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