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開講にあたって

責任教官 後藤 則行

後藤教官

 こんにちは。私は、環境の世紀Xのコーディネーターを務める後藤則行です。本講義に珍しい特長が3つ、ありますが、それを少し説明したいと思います。

多様な視点から

 今日、環境問題に対して人々は高い関心を持っており、また実際に環境が非常に悪化している、という懸念があります。それに対して私たちは対応を迫られている、そういう意識に基づいて、10年前に環境関係の講義を駒場で行う、ということになりました。私も環境関係のことを専門としていますが、今日の環境問題は非常に因果関係が複雑であり、対応策に関しても単純ではありません。非常に柔軟な対応が求められるのです。そこで多様な分野の先生が多様な視点から環境問題ということについてお話していく、というテーマ講義、という形でこの講義を行います。最初の第1番目のこの講義の特徴はそのようにいろいろな人のいろいろな形の知識を提供するということです。他の講義が特に内容が薄い、ということではありませんが、格別に深い、十分な内容を与えたい、ということで用意していただいているので、聞き応えがあると思います。毎回違った視点があるので、フレッシュな気分で講義が受けられます。ですから、本来は全回聞いてほしいのですが、いろいろいそがしいという方は、特に関心の高いテーマについて顔を出す、というのもおすすめはしませんがとりあえずは歓迎をいたします。

学生の視点

 2番目のこのテーマ講義の特長は、我々教官の方からあなた方に必要なこと・勉強してほしいことを伝える、というのではなく最初から学生の視点とが取りいれられてることです。あなた方は、世の中で環境問題が騒がれているとどうして今日の環境問題の解決が難しいのか、どういう風にして環境問題は起こっているのか、などと疑問を持つと思います。そのような疑問を持って、ここ駒場には環境三四郎という学生サークルがあり、彼らは環境問題に興味を持っていろいろ実践活動をしています。このテーマ講義は最初から共同企画、つまり我々がこの講義を作るというよりはむしろ学生の方が主体となって「こういうことを勉強したい、こういうことを知りたい」というよな形で案を作ってきて、それをもとに我々担当教官と話し合って「今年はこういうコンセプトのもとに、こういう先生をお呼びして、こういうテーマ講義をやろう」という風な形式を持っています。そういう意味で、あなたと同じ学生の視点から出た問題意識に基づいているので、同じように問題意識を持ってそれぞれの講義を受けていただきければ、と思います。

充実したサポート

 この講義は非常にサービス精神が旺盛であります。大勢の講義ですから、どうしても教官からの一方方向の講義とならざるを得ませんが、講義を聴いている間に質問したいと思ったり「先生はそう言うけれど私はそうは思わない、まちがっている」というようないろんな疑問を感じたりすると思うのですが、そういう方を対象としたサービス、デザートもついています。6限目に先生にもう少し時間を割いていただいて、1109の部屋で事後セッションを開講しています。少人数で、それぞれの学生から質問を受けて先生が答えたり、お互いにディスカッションしたりするというものです。こちらも有効に利用してください。成績については、この講義の評価は出席とレポートで行います。出席は毎回名前を書いて出してください。単位がほしい方は、学期末にレポートを提出してください。ただし評価は合否で、優良可はつきません。ポジティブに、考える場として参加していただきたいと思います。最後に、あなた方の様々な意見・感想を取り入れて講義をより良くしていこうと思っておりますので、質問・感想等、「私はシャイで発言しにくい」という人は出席票で質問をお寄せいただければ、それぞれの先生方にお答えいただくこともありますし、私がお答えすることもあります。こういう場も積極的に活かしてください。

環境三四郎によるプレゼンテーション
「環境問題の常識・非常識 〜相手の立場に立つ」