環境の世紀IX  [HOME] > [メールマガジン・バックナンバー] > 第5号

○●○環境の世紀IX 〜警鐘の時代から実践の時代へ〜 ○●○
                         メールマガジン 第5号

    【山地先生の講義録がアップされました!】  2002.5.22
              < http://www.sanshiro.ne.jp/e-century/ >
                        問い合わせ先は本メールの末尾に記載されています

――今回の目次―――――――――――――
・講義録速報
・ミニレポート課題
・掲示板情報
・里山報告
――――――――――――――――――――

■■講義録速報■■
第4回山地憲治先生の講義録がアップされました!
講義内容要旨

地球温暖化問題は大変な難問である。この問題を解決するには省エネ、新エネ、原子
力全ての手段を使わないと解決はできない。
科学的なデータをもとに、今後のエネルギーのありかたを考えた。
また、京都議定書は、何も取り決めをしない状態よりもCO2排出量を増加させるとい
う興味深いシュミレーションも提示された。


講義録のURLはこちらです:
http://www.sanshiro.ne.jp/e-century/frame.htm?../activity/02/k01/schedule/5_17a.htm

山地先生のバイオマス研究のページのURLはこちらです:
http://eco.goo.ne.jp/navi/files/baio01.html

■■ミニレポート課題■■

次回5月31日までにレポートがでています。
任意の提出ですが、自分のジャーナリズムへの意見構築に役立つと思います。
また、林先生が読んで、講義をする際、参考にしてくださいます。
ぜひ提出してください。
ミニレポート課題は17日に配布しましたが、
HPにもアップしましたので、ご覧下さい。
http://www.sanshiro.ne.jp/activity/02/k01/info/minireport.htm

■■掲示板情報■■

掲示板では、現在こんな議論が行われています!
お気軽にご参加ください。

掲示板には、授業後に皆さんに書いていただいた
感想票からの抜粋も掲載しております。
あなたの声が掲載されている可能性もあるので、要注目です!
__________________________________________________

○掲示板に載せた感想票全てに安井先生にお返事をいただきました!
(5月15日(水))

5月10日の講義への感想票に、安井先生から丁寧かつ語り口軽妙で
鮮やかなお返事が届きましたので、ご紹介します。


> 〇徹底的に科学的計算の説得力。
> かなり多様な視点からのメリット・デメリット計算。
> トレードオフ概念の大切さが身にしみました。感動しました。
> エコプレミアムを具現化するには、環境負荷を低減する商品を買うことに
> 対する大衆の心理をうまく操作するというアプローチもあるのでは?
> (文I・1年)
 市民の環境に対する価値観をどのようにしたら良いと思われる方向に変えるこ
とができるか、それが、現在我々の環境チームの主たる課題。そのうち、駒場の
学生諸君にもご協力をお願いする予定。

> 〇ダイオキシンで死んだ人はほとんどいないと言うけれど、ベトナムで
> アメリカのまいた枯葉剤の影響を受けた胎児たちはどうなるのだろう。
> 枯葉剤はあまりダイオキシンによる毒性ではなかったのだろうか?
> それとも胎児で死ぬと人の数に入らないのだろうか。
> 環境を考えるにも倫理が必要であるのは当然だが、
> 環境倫理にばかり目がいき、人間への倫理を忘れているのではないか。
> 今日の先生はナショナリストだと思う。
> (理II・1年)
 発想がやや極端に走ってはいないか。ベトナムは「戦争」であったことをどう
考えているのか。 枯葉剤は2,4,5Tを含む除草剤であったが、この剤の毒
性は非常に高い。現在、日本など先進国では製造も輸入も禁止。
 死産率は、多くの場合、環境要因というよりも栄養状態に非常に左右される。
日本の過去100年間の死産率の推移をみても、1945以降の15年間程度は、
極めて高い死産率である。そして、環境影響は、1970年ごろ、見方によって
はかろうじて見えるかどうかといったところ。
 人間への倫理が環境倫理の原点でもあって、決して「人間への倫理」を忘れて
いる訳ではない。ただし、ヒトなる生物が、他の生物と比較すると、かなり変わっ
た生物であるという認識も同時に持っている。この地球は、人間だけに与えられ
たものではない。そのあたりの議論は、私のHP
(http://plaza13.mbn.or.jp/~yasui_it/)で、「新しい生物学の教科書」に関
する記事2本を参照してほしい。

○山地先生の講義への感想の一部をアップしました!(5月18日)

環境問題は早急に解決しないとまずい。極めて危機的だ。それは色々なメディアから
の情報、学校での授業などで痛切に感じていたはずだったが、今回初めて具体的、実
際的にその危機的状況を認識した。私は京都議定書でのCO2を売り買いするようなこ
とには先生と違って疑問をおぼえる。国同士のかけひき、あるいは議定書の実質的有
効性にとっては大切なことなのだろうが、なんとなく不快感を覚える。その理由とし
て挙げられるのは、借金の山積みの危険性であったり、環境を守るという純粋な目的
からの遊離のおそれかもしれない。もうひとつ、私は絶対値の少ない天然ガスより無
限のバイオマスを促進すべきだと思う。(理2・1年)


_________________________________________________

続きは掲示板で:
http://www.sanshiro.ne.jp/bbs/frame.htm?c-board/c-board.cgi?id=e_century

■■里山報告■■
里山訪問報告
日時:5月19日(日) 10:00〜16:00頃
場所:横沢入り(東京都あきる野市)
参加人数:6名

10時頃武蔵増戸駅に集合し、ムササビの会というNGOの会長の中野勝さんと合流。
二十分程度歩きながら横沢入りへと向かいました。午前中は晴れていてとても気持ち
がいい天気でした。横沢入りに到着すると、環境プロデュースというコンサルタント
の太田さんという方がいらっしゃっており、中野さんと共に横沢入りを見て回りまし
た。水田耕作はちょっと前に行われなくなっていましたが、その跡がわかりました。
放棄されて経過した年数に従って植生が違います。鳥の声、虫の動き、草木の緑や
花、イチゴの実…五感を使って自然を満喫し、昼食・休憩。中野さんが竹を使って弓
を作っていてくださり、それを使って皆で的当てに挑戦。結果はそれぞれ…です
(笑)昼食後は横沢入りにある史跡を見に山を少し登っていきました。石切場の跡が
あり、昔の人のすごさを実感。石切場にあった池ではトウキョウオオサンショウウオ
の卵をいくつも発見。手にとってみてぬるぬるした感触を楽しみ(?)ました。その
後、反対側から降り、林道を通って戻ってきて今度は防空壕の後に入ってみたり。だ
んだん雨が降ってきたので撤収して駅の近くのラーメン屋さんで中野さんにお話を伺
いました。他では絶対に聞けないようなお話を聞けて良い経験になりました。横沢入
りは今後の土地利用をどうしていくか問題となっていますが、これを機会に里山のあ
り方について少し考えてみてはいかがでしょうか。次回辺りには参加者の感想を載せ
ます。

____________________次号予告

次回発行は、5月29日(水)を予定しています。

内容は

  ☆第5回講義の予告
 ☆第4回ゼミの報告
 ☆掲示板上の議論抜粋
  ☆里山報告第2弾
   ・・・

です。おたのしみに!


____________________インフォメーション

【編集・発行】      環境三四郎
〜環境三四郎は、本講義の企画・運営に協力しているサークルです〜
【環境の世紀】      http://www.sanshiro.ne.jp/e-century/
【メールマガジンバックナンバーはこちら】   
http://www.sanshiro.ne.jp/e-century/frame.htm?../activity/02/k01/info/backnumber.htm

【ご意見・お問い合わせ】      info [at] sanshiro [dot] ne [dot] jp
【配信中止】     http://www.sanshiro.ne.jp/activity/02/k01/info/magazine.htm
【アドレス変更】
  古いアドレスから、 e-century9-ctl@sanshiro.ne.jp 宛に
  chaddr (古いメールアドレス) (新しいメールアドレス)
  と本文に書いたメールを送信してください。

* このメールの再配信、および掲載された記事の無断転載を禁じます。
 Copyright(C) 2002 Kankyo Sanshiro, All rights reserved.
____________________________________________________________________________



ページの先頭に戻る