「第二回アジア太平洋生物多様性保全こども会議」(2005年8月14日〜21日 )に学生スタッフとして参加した。 【文責:前田裕太(12期)】 会議の概要この会議は生物多様性保全をテーマとした会議であり、環境保全のための国際的パートナーシップの基礎となる人的ネットワークを作ることを目的としている。この会議は昨年度を第一回として、今年が二回目になる。今年は、ガラパゴスダーウィン研究所イサベラ島環境教育センターから2名、フィジー諸島アンバザ村から2名国内からは南大東島まるごと館から3名、大阪扇町総合高校から3名、小笠原から1名の参加者があり、東京都檜原村フジの森において、滞在型ワークショップを開いた。 準備段階この会議を成立させるために週一回のミーティングを行い、どのような会議にするかを数ヶ月前から話し合ってきた。まず参加者の地域はどのようなところかを知ることが重要なので、担当を決めて勉強した。ガラパゴス、フィジーなどといった地域の話はかねがね聞いていたが、詳しく調べることがなかった自分にとって新たな知識を得られる場となり非常に有益だった。このような雰囲気、地域性を感じられたのも大きなプラスであった。次に、会議でなにをすれば生物多様性のテーマに沿うことになり、かつ有意義かを考えなければならなかった。言い換えればこどもに何を感じてもらうか、どうやったらそれができるかを模索していた。あまりに深い内容でも伝わらないし、テーマとかけ離れすぎても意義を失うので、こどもにわかりやすくかつ生物多様性に絡めたイベントを考えた。さらに、参加者の送迎、宿泊、食事、言語、文化等について支障がでることなく、会議を進行させるために学生スタッフみんなで案を出し合い、よりよくしようと努力した。そうして準備した後、会議が始まった。 当日おこなったこと具体的に行ったこととしては東京タワー近辺見学、都庁訪問、大使館訪問、上野動物園見学、招聘者による地域紹介&プレゼンテーション、バームクーヘン作り、森歩き&いきものマップ作成などなどである。日本の文化を知ってもらい、楽しんでもらうために都内見学をしたり、生物の多様性・地域性を感じるための上野動物園を見学した。 檜原村では参加者自身が準備してきたプレゼンテーションを行って、参加者の地域を互いに知り、興味を持ってもらった。そして私たちが一番大きなイベントとして設定した森歩きでは自然についてガイドをしてもらう方と一緒に森を歩き、個々の生物に着目して観察することや、マップ作りの手法を学ぶことができた。そのようなワークショップ等を行いながら今回の会議は檜原村での長期滞在という形をとったおかげで、参加者の方々とより仲良くなることができた。それを考えるとこの会議の目的である人的ネットワークを作るという意味で成功したのではないかと思う。 感想自分としてもこの会議を支えるスタッフとして活動できたことで、規模の大きめなこと、一人だけじゃ絶対に把握しきれないようなことも、みんなでうまくやっていく様子などを見ることができていい経験となった。 この会議について詳しく知りたい方は、アジア太平洋生物多様性保全こども会議のウェブサイトをご覧ください。 |