スギ、ヒノキであっても緑でおおわれているという事自体はすばらしい。まずは多くの一般の人が感じている「この頃森林が破壊されてきた」という誤解を正したかった。その次にスギ・ヒノキを植えたまま間伐をしないのは、木材生産において問題になるのだ。
木材生産においての問題は、大変安価な外材が入ってくることだ。国内では林業不振になるし、発展途上国では過度の森林伐採による環境問題が各地で発生している。得しているのは消費者だけ。その税金からODA(Official Development Assistance=政府開発援助)などの基金が出ている。
スギ・ヒノキ問題は、熱帯林の問題やそこから派生した問題、WTO(World Trade Organization=世界貿易機関)の問題とも絡んでくる。市場経済のゆがみを直す、過疎といった問題まで一体でつながっている。
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