1999年秋の東京大学の学園祭「駒場祭」で環境三四郎が展示として出展したのがこの「東大環境学がわかる」のページです。東京大学の環境学への取り組みがどのようなものなのかを、環境三四郎は環境問題を4つの分類でとらえ、その分類した要素ごとに東京大学の研究者を分類しました。1999年秋のものなのでデータ自体は多少古くなっているかも知れませんが、ご容赦ください。
いつも思うんだけど、環境問題ってさ、めちゃくちゃ複雑だよね。
たとえばどういうところが複雑なの?
たとえば、何が原因でそれが起こっているのかがはっきりとわかってなかったり、こうすればこっちの問題は解決するんだけど、その代わりまた別の問題が出てきちゃったりさ。
因果関係が複雑だったり、トレードオフの関係がある問題だってことだね。トレードオフの例としては、原子力発電所は二酸化炭素は出さないけど放射線廃棄物の問題やリスク管理の問題があるし、火力発電所だと放射線廃棄物は出さないけど二酸化炭素を出すから地球温暖化につながったりするっていうことがあるね。
そうそう。だからちゃんと全体をとらえようと思うんだけど、広すぎてよくわからないんだ…
確かに複雑な関係をそのまま捉えようとしても限界があるかもね。だからいくつかの視点で見ていけばある程度はわかるんじゃないかな。
いくつかの視点って?
今回紹介する「東大環境学がわかる」では4つの見方で見ているよ。自然環境、社会環境の2つと、それを起こしている人間活動の趨勢、そして問題に対処する人間の対応、っていう4つ。
へぇー。なるほどねー。でも「東大」ってついてるのは何で?
それはその分野にかかわっている東京大学の先生を紹介しているからなんだよ。
おおっ!すごい。先生までわかるんだ。
さっき「環境学がわかる」っていったけど、そもそも環境学って何?
確かに最近出てきた言葉だからあまり聞きなれないね。環境学っていうのはまだ十分に体系化された学問じゃなくて、まだ模索段階にあるんだ。簡単に言うと、環境問題、ひいてはその背後にある「人と人」・「人と自然」のあり方の矛盾の解決を目指そうとする総合学といえるんじゃないかな。
総合学?
うん。さっき三郎も「全体をとらえたい」っていってたけど、従来の学問は細分化されていて、それがほとんどほかの分野とお互いに交流したり協力関係を持たないと、環境問題のような問題に取り組むことは難しいんだ。だからそこで、既存の学問の枠組みを超えて(学融合)、総合的アプローチをできるようにするために「環境学」が必要とされているんだね。
そうか!複雑でよくわからないのはオレだけじゃないんだ。ちょっと安心。
そうそう、三郎。このページには大学の研究者の方や院生の方のインタビューも乗っているから読んでみたら?どんな人が環境問題に取り組んでいるのかがよくわかって、将来環境問題を扱う仕事につきたいと思っている僕にとってはすごく参考になったよ。
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