エコプロジェクト報告書(1998)

1998年 駒場祭 ECO Projectの3本柱

 駒場祭ECO Projectでは、以下の3つのことを中心に環境対策を行います。

  1. ゴミの分別
  2. 発泡スチロール容器の回収・リサイクル
  3. 洗い皿食器のエコゾーンへの導入

このページでは、それらについて解説します。

1.ゴミの分別

 駒場祭では、去年よりゴミを徹底分別するようになりました。今年は、以下の8品目について行います。最初の5種類については、各模擬店にゴミ箱を設置します。PETボトルの回収箱は、リサイクルポイント(来場者用ゴミ箱)に設置します。最後の2品目は、ゴミ集積場においてのみ回収です。

  • 可燃(東京都の分別法による) : 業者の処分場で焼却処分
  • 不燃 : 東京都の埋め立て処分場に埋め立て
  • ビン・カン : 生協のリサイクルルートでリサイクル
  • 発泡スチロール容器 : 容器業者が回収しリサイクル
  • 割り箸 : 製紙業者に送られ紙にリサイクル
  • 木材(立て看板) : 最終日の片づけの際、多く発生するので分別
  • PETボトル : リサイクル業者に依頼してリサイクル
  • ビラ(古紙) : 古紙回収業者に送られリサイクル

 この分別を徹底するため、各参加企画には徹底した分別・再分別をお願いしますが、来場者のみなさまのご協力がなによりも大事です。ご協力をお願いします。

2.発泡スチロール容器の回収・リサイクル

 学園祭のゴミの半分を占める使い捨て容器のゴミ、これを少しでも減らそうと、各地の学園祭で、洗い食器を用いる運動が行われるようになりました。

 しかし、参加模擬店数200を越える駒場祭で行うのは、水場の問題・皿の問題・デポジット金の問題など、いろいろな問題があり、難しくなっています。かといって、ゴミ問題の現状を見ると、このままでいいはずがありません。「少しでもゴミを減らすよう、使い捨て容器をリサイクルできないか」、そのような考えから、模擬店に、原則としてリサイクル可能な発泡スチロール(PSP)容器を使用していただき、使われた容器をリサイクルすることにしました。

 リサイクルする際、容器を洗浄する必要はない(容器会社が洗浄してくれる)のですが、容器会社が引き取るまでに、食器についた食品の残りが腐ってしまうと問題になるので、簡単な洗浄が必要です。主に、洗浄は環境プロジェクトの者が行いますが、企画参加者・来場者にもボランティアで参加できるよう、リサイクルポイント・リサイクル広場をもうけました。ぜひ、ご参加下さい。

洗い皿食器のエコゾーンへの導入

 今年は、生協通りのアイディル・メヌエットの2ブロックと、休憩所(キャンパスプラザA棟横の芝生)を、「エコゾーン」と名付け、洗い食器を使った店舗を集めることにすることにしました。エコゾーンでは、プラスチック或いは紙製の容器のかわりに、洗い食器を使用します。洗い食器を使用することによって、エコゾーン内の容器ゴミは、ゼロとなります。

このエコゾーンでは、来場者のみなさまにも洗い食器使用に参加していただくため、以下のように、デポジット制度を導入します。

デポジット制度の説明図
  • 駒場祭委員会が、模擬店にお皿を貸します。その際、1枚あたり50円をお預かりします。
  • 模擬店が、食事の代金とともに、来場者のみなさまから50円をお預かりします。
  • 来場者のみなさまは、食べ終わりましたら食器回収所にお越し下さい。そこで、軽く食器を洗って、返却していただきます。その際、駒場祭委員会から、食器のデポジット金50円をお返しいたします。

 来場者のみなさまにも参加していただくことで、この企画の趣旨をご理解いただけるとうれしいです。

 駒場祭委員会環境局では、このエコゾーン構想に参加してくれる企画を募集しました。この方式は、ゴミが少なくなるだけでなく、模擬店にも次のようなメリットがあります。

  • 容器購入に、費用がかかりません。
  • エコゾーン内ではゴミの量が他の場所に比べて少ないので(特に容器ゴミ)再分別にかかる労力が少なくてすみます。
  • 緑の広場では、エコ企画(自転車発電など環境に関する企画)を行い、同時に椅子や机をおいて、来場者が落ち着けるような休憩所を作ります。例年に比べて来場者が多くなると予想されるので、模擬店の売り上げアップも期待できます

 このような運動の結果、8つの屋外企画の賛同・参加が得られました。

  • たこ焼き(アイセック東京大学委員会・東京大学バドミントン同好会)
  • お汁粉(東京大学運動会弓術部・東大ボート部)
  • 豚汁(マインツ ハンドボール チーム・東京大学スポーツ合気道クラブ)
  • 焼き鳥(ホノルルマラソンを走る会)
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