B.ビオトープ作成時の注意
<ビオトープの原則>
以下がビオトープの生態系を活性化させるための原則
@大きい方がいい
A同じ面積ならまとまっている方がいい
B近くにまとまっている方がいい
C異なるビオトープの間にエコロジカル・コリドー(生態的回廊)があるといい
Dビオトープは丸い方がいい
(ビオトープは少なからず周辺からの影響を受けるのがその表面積が小さくなる)
<ビオトープの要素>
さて、様々な生物がいるということはどういうことを意味するのだろうか?
その答えは、様々な生物のえさ場、隠れる所、寝る所、産む所などの場所があることである。生物は種によって好む条件が違うため、多様な種が生存するにはなるべく多様な環境をそろえる必要がある。単調な様相ではある種しか住めないことになり、貧弱な生態系ピラミッドしか構築されないことになる。そこで、浅瀬、深淵、間隙、水生植物、などなど色々な環境をそろえてやることが必要である。
<要素に関する具体的な注意点>
@水生植物について
・あまり池に浮いている植物は多すぎるといけない(水面の2,3割がいい)
⇒溶存酸素の量が減るから
A植物の管理の仕方
・プランターに植えると広がらないので管理しやすい
・間引く時は区画に分けて少しずつやるのがよい
B間隙
・落ち葉や枝をそのまま重ねておくと、その隙間に生物が住める。
石、古い瓦でもよい
⇒木の板で周りをすべてを囲むとだめ(生物の移動を考えて)
⇒隙間が埋まってくるので4,5年に一度掃除するとよい
C鳥の遊び場
・水浴びする鳥のための15〜30センチの大きさの水入れを用意する
4,5日に一回水を替える
・砂浴びする鳥のための容器を用意、容器のそこに川の砂、畑の土を入れる
1ヶ月に一回洗う、乾燥させてさらさらにする