環境の世紀IX  [HOME] > [メールマガジン・バックナンバー] > 第1号

○●○環境の世紀IX 〜警鐘の時代から実践の時代へ〜 ○●○
                         メールマガジン 第1号

    【テーマ講義『環境の世紀IX』スタート!】          2002.4.24
              < http://www.sanshiro.ne.jp/e-century/ >
                        問い合わせ先は本メールの末尾に記載されています

――今回の目次―――――――――――――
・購読の御礼
・前回の講義
・次回の講義
・掲示板情報
・ゼミの内容
――――――――――――――――――――

■■購読の御礼■■

このたびは「環境の世紀IX」メールマガジンをご購読いただき、
誠に有難うございます。
このメールマガジンは、
「環境の世紀IX〜警鐘の時代から実践の時代へ〜」受講者が
より一層講義を理解し、楽しんでいけるようになるための
助けとなることを目的としています。
毎週水曜日、前回の授業内容の簡単な復習、ゼミの話し合いの内容、
次回授業の予告、掲示板で交わされている議論などをお伝えします。
それでは、これから約3ヶ月、宜しくお願いいたします!



■■前回の講義■■

前回(第1回)の講師:
☆保全生態学の第一人者☆
鷲谷いづみ先生(東京大学農学部農学生命科学研究科教授)

講義題目:
生物多様性3つの危機と『国家戦略』
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昨年度末、生物多様性を守るための新たな国家戦略が策定された。

生物多様性が
1.乱獲などの人間活動による危機
2.伝統的な自然への働きかけの喪失による危機
3.外来種・侵入種・自然界にない化学物質などによる危機
という3つの危機にさらされている現在、
解決に向けて生物多様性保全の強化、里地里山の保全と利用、
自然再生事業などの新たなアプローチ、自然環境データの充実、
環境教育・環境学習などの様々なアプローチが必要になる。

私達にできる具体的なこととして、以下のことがあげられる。
・NGO、NPOの保全への参加
・消費者の立場から、環境保全型の商品の購入
・ペットの飼い主として、飼うなら最後まで自分で責任を持つ
・お年寄りなら、どんな自然を再生するのかという目標のため
 若い世代に生き物の思い出を話し、
 豊かな自然のあり方、かつての自然との関わり方を伝える
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詳しくは:
http://www.sanshiro.ne.jp/e-century/frame.htm?../activity/02/k01/schedule/4_19c.htm

生物多様性国家戦略については:
http://www.biodic.go.jp/nbsap.html
(環境省・生物多様性センター)

生物多様性国家戦略 平成14年3月27日
地球環境保全に関する関係閣僚会議決定:
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kankyo/kettei/020327tayosei_f.html
(首相官邸)


■■次回の講義■■

次回(第2回)の講師:
☆人間と自然との関わりのあり方を追究する☆
鬼頭秀一先生(東京農工大学農学部地域生態システム学科教授)

講義題目:
環境問題に関わる意思決定はいかにあるべきか
                         〜多元性と普遍性の狭間で〜

講義までに考えてきてほしいこと:
私たちは、どのような「自然」を守るべきなのでしょうか。
本講義の前は、鷲谷先生の生物多様性の保全に関する講義なので
その講義の内容を踏まえて、
自然科学(生態学)、政策、価値の間にどのような関係があるのか、
考えてきてほしいと思います。
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詳しい紹介は:
http://www.sanshiro.ne.jp/e-century/frame.htm?../activity/02/k01/professor/4_26.htm



■■掲示板情報■■

掲示板では、現在こんな議論が行われています!
お気軽にご参加ください。

また、掲示板には、授業後に皆さんに書いていただいた
感想票からの抜粋も掲載しております。(もちろん匿名です。)
あなたの声が掲載されている可能性もあるので、要注目です!
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○自然と人間の関係は?

A:
「自然の人間の関係っていうのはどう考えればいいんでしょう?
人間を特別視するべきか、そうでないのか。

自然を保全するっていうのは人間を特別視してますよねえ。
守るべき対象としての自然を人間から見ているような。

特別視しないとなると、
「大きな目でみれば人間は自然の一部なんだから
人間のやることも自然の営みに含まれるんだ」
みたいな話になって
環境破壊も自然の一部の生物が行っているものであり、
自然の弱肉強食の原理に従っているような感じに
なっちゃわないですかねえ。
そうすると人間以外の生物にも等しく固有の価値を認めるっていうのは
人間を特別視しないってことだから人間の活動も自然とは反しない、
ということになり、環境破壊も正当化されちゃって、、、

どうなんでしょう?
皆さん意見をお聞かせくださーい。」


B:
「人間が問題意識を感じている環境破壊とは
人間が考えた概念である以上、人間が中心になってしまうことは
やむをえないというか、当然の流れであるはず、、、、、、」

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続きは掲示板で:
http://www.sanshiro.ne.jp/bbs/frame.htm?c-board/c-board.cgi?id=e_century



■■ゼミの内容■■

今回のゼミでは、活発な質疑応答が行われました。
その一部をご紹介します。
ゼミでは、各界で活躍なさっている先生と身近に接することができます。
貴重な機会ですので、ぜひ積極的にご参加ください!
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Q:統合的アプローチというお話がありましたが、
保全生態学の学問の中で経済・社会的側面を取り入れた研究は
進んでいるのでしょうか?

A:まだ十分ではありません。
大切であることは認識されていますが、日本では
異分野間の学問の連携の歴史はまだ浅いです。
色んな分野の人達が協力できるようなフォーラムを作ったり、
同じフィールドで連携を持ちながら研究してみることが必要です。
様々なことを勉強している人が出てくることが重要かもしれません。
あちこちのタコ壺を覗いて
これとこれと結びつけたらおもしろそうだな、ということが分かる人、
そういう専門家というか広い専門家が必要です。
現状では学問のあり方が対応していませんが、
これからではないかと思います。


Q:生物多様性の失われていく原因が例えば開発で、
開発しなければ貧困から抜け出せないというような状況だった場合、
それを止めることは難しいと思うのですが。

A:貧困から抜けられないというのは
今の時点ではそうかもしれませんけど、
生物多様性が失われてしまったらもう少し先を見た時に
一旦豊かになったように見えても
もっと厳しい貧困が待ち受けているかもしれませんよね。
そういうような視野を持つことが重要です。
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詳しくは:
http://www.sanshiro.ne.jp/e-century/frame.htm?../activity/02/k01/schedule/4_19d.htm



____________________次号予告

次回発行は、5月8日を予定しています。

内容は
  ☆第2回講義の復習
 ☆第2回ゼミの内容
  ☆第3回講義の予告
 ☆掲示板上の議論抜粋
です。おたのしみに!

____________________インフォメーション

【編集・発行】      環境三四郎
〜環境三四郎は、本講義の企画・運営に協力しているサークルです〜
【環境の世紀】      http://www.sanshiro.ne.jp/e-century/
【ご意見・お問い合わせ】      info [at] sanshiro [dot] ne [dot] jp
【配信中止】        http://www.sanshiro.ne.jp/activity/02/k01/info/magazine.htm
【アドレス変更】
  古いアドレスから、 e-century9-ctl@sanshiro.ne.jp 宛に
  chaddr (古いメールアドレス) (新しいメールアドレス)
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